手術内容から探す|福岡県春日市の耳鼻科|にしじま耳鼻咽喉科 鼻手術クリニック
鼻の日帰り手術
当院ではほとんどの手術で、気管挿管を伴わないラリンジアルマスク(のどに挿入するマスク)による全身麻酔を行います。気管挿管を行う麻酔に比べて気管粘膜への刺激が抑えられ、筋弛緩薬を使う必要がほとんどなくなり、麻酔薬の使用量も最小限に抑えることができます。そのため全身麻酔後の回復が早く、当日中の帰宅が可能です。
後鼻神経切断術
後鼻神経はアレルギー反応に強くかかわっている神経で、左右の鼻の奥深くから鼻に伸びてきて枝分かれしながら鼻内の粘膜に広く分布しています。この神経を切断することで、アレルギー物質への反応が弱まり、アレルギー性鼻炎の症状を緩和することができます。実際は粘膜下下鼻甲介骨切除術と組み合わせて手術を行うことがほとんどで、これにより下鼻甲介粘膜に枝分かれしながら伸びる神経のほとんどを取り除くことができ、より高い治療効果が得られます。
粘膜下下鼻甲介骨切除術
アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎などで炎症を繰り返している方や鼻中隔彎曲の強い方では、下鼻甲介の粘膜や骨が肥厚し(肥厚性鼻炎)、空気の通り道が狭くなったり曲がりくねったりすることで、十分な鼻呼吸ができなくなっています。粘膜下下鼻甲介骨切除術では余剰な粘膜や骨を取り除き、下鼻甲介を形成し鼻内の空気の流れを正常化することで、鼻づまりを改善します。アレルギー症状が強い方では後鼻神経切断術を、鼻中隔弯曲の強い方では鼻中隔矯正術を同時に行います。
鼻中隔矯正術
鼻中隔(びちゅうかく)とは、左右の鼻の穴を真ん中で隔てている壁のことで、この鼻中隔が左右どちらかに湾曲してしまうのが鼻中隔湾曲症です。鼻中隔の湾曲が強く鼻づまりが強い方、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎等の症状が重い方では、手術により形態を整えてあげることで症状の改善が期待できます。鼻の奥の曲がっている部分の軟骨と骨だけを切除するため、鼻の見た目が変わることはありません。
副鼻腔手術
慢性副鼻腔炎や反復性副鼻腔炎に対する根治的な治療となります。副鼻腔の出口には薄い壁が何層にも折り重なり狭くなっているため、その薄い壁を取り除き、広く副鼻腔を開放することで換気をよくします。さらに、奥にたまった膿や炎症の強い粘膜、時にはカビ(真菌)を取り除くことで副鼻腔炎を根本的に治療します。鼻茸(はなたけ:鼻ポリープ)や腫瘍が認められる症例では、一部を組織の検査に回し確定診断をおこないます。
その他(下甲介粘膜焼灼術)
アレルギー性鼻炎の主症状である「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」に最も関与しているのが下鼻甲介という鼻内の構造物と言われています。下鼻甲介の粘膜の表面を高周波やCO2レーザーを用いて焼灼し、変性・収縮させて症状を緩和する手術が下鼻甲介粘膜焼灼術(しょうしゃくじゅつ)です。