2025年6月06日

鏡で自分の舌を見たときに、「なんだか舌がまだら模様になっている…」と驚かれたことはありませんか?
このような症状がある場合、「地図状舌(ちずじょうぜつ)」という状態かもしれません。
地図状舌は、舌の表面に赤くなった部分(紅斑)や、白い縁取りのような模様が現れるのが特徴です。模様はその名の通り、地図のように不規則で、数日〜数週間の間に、形や位置が変化することもあります。
原因は?
はっきりとした原因はわかっていませんが、次のようなことが関係していると考えられています。
- 体調不良や疲労
- ストレス
- 栄養不足(特にビタミンB群や亜鉛など)
- 遺伝的な体質
痛みはあるの?
多くの場合は無症状ですが、人によっては辛いものや熱いものを食べたときに、ピリピリとした痛みや違和感を感じることがあります。
ただし、強い痛みやしこりを伴うことはほとんどありません。
治療は必要?
基本的に治療は不要で、自然に良くなることが多いとされています。
気になるときは、お口の中を清潔に保つことが大切です。これは、二次的な細菌感染やカンジダ菌などの感染を予防するためでもあります。
ただし、模様がなかなか消えなかったり、しこりや強い痛みがある場合は、別の病気が隠れている可能性もありますので、早めに耳鼻咽喉科や口腔専門医にご相談ください。