2025年4月04日

最近、百日咳の感染が増加傾向にあると報告されています。百日咳は、百日咳菌やパラ百日咳菌への感染によって引き起こされ、学校保健安全法上は第2種感染症として扱われています。これにより、「特有の咳が消失するまで」または「5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで」の出席停止措置が取られます。
症状と特徴
百日咳は、その名の通り長引く咳が特徴です。具体的な症状は以下の通りです。
- 連続的な咳発作
特に夜間に激しい咳発作が起こり、眠れないほどになることがあります。- 咳の後の特徴的な呼吸
咳が終わると大きく息を吸い込む際に「ヒュー」と音がすることがあります。- 嘔吐や顔の赤み、点状出血
激しい咳により、嘔吐が起こったり、顔や目が赤くなったり、軽い出血がみられることもあります。
通常、2〜3週間目頃に症状が最もひどくなり、その後ゆっくりと改善していきます。
診断と検査
百日咳の診断は、以下の方法で行われます。
- 迅速検査
鼻から綿棒を使って検体を採取し、約15分で結果が出る検査が一般的です。- 全自動遺伝子解析装置
インフルエンザウイルスやコロナウイルスなど、全15種類の病原体を解析できる装置もあります。ただし、この装置を導入している施設は限られており、百日咳の検査自体はあまり行われないケースが多いです。
インフルエンザやコロナウイルスを疑って検査を行った際に、偶然百日咳が見つかることもあります。
検査ツールの進歩により、百日咳の検出・報告件数が増えている可能性があります。
治療と予防
百日咳は基本的には自然治癒する病気ですが、対症療法として以下の治療が行われます:
- 去痰剤・鎮咳薬
咳や痰を和らげるための薬剤が使用されます。- 抗生物質の内服
発症初期(おおよそ3週間以内)に抗生物質を内服すると、治癒が早まり、周囲への感染期間も短縮される可能性があります。ただし、初期は他の疾患と症状が類似しているため診断に至ってない症例も多くあると考えられます。
最も重要なのは、特に小さいお子さんは重症化しやすいという点です。予防のため、百日咳ワクチンを含む三種混合ワクチンや四種混合ワクチンの接種が非常に大切です。ワクチン接種状況を確認し、適切な予防策を講じるようにしましょう。
感染症動向への対応
感染症の動向に注意を払いながら、過度に神経質にならず、冷静に対策を行うことが大切です。最新の検査技術や治療法を上手に活用し、適切な予防措置を取ることで、安心して日常生活を送ることができます。