2025年2月21日

年末頃から、新型コロナの感染者がやや増加しています。現在、新型コロナは感染症法で5類に分類されており、自宅隔離の義務はありません。しかし、以下の対応が推奨されています。
【外出の目安】
- 発症0日目として5日間は外出を控える
- 5日目以降も発熱やのどの痛みなどの症状が続く場合は、症状が軽快して24時間以上経過するまでは外出を控える
【学校・職場の対応】
- 学校保健安全法では「発症後5日が経過し、さらに症状が軽快した後1日が経過するまで」は出席停止となります
- 出勤の可否は職場の規定によるため、会社の指示に従いましょう
ワクチン接種について
ワクチンは発症予防にはなりませんが、重症化や後遺症のリスクを抑える効果があるとされています。特に高齢者や基礎疾患のある方は、接種を検討すると良いでしょう。
行政の補助があるかどうかは自治体ごとに異なります。接種を希望する方は、お住まいの市町村に確認してみてください。
治療について
コロナの治療は、基本的に**対症療法(症状を和らげる治療)**が中心です。
【抗ウイルス薬の費用と効果】(3割負担の場合)
✓ パキロビッド・ラゲブリオ → 約3万円(総額約10万円)
✓ ゾコーバ → 約1.5万円(総額約5万円)
ただし、これらの薬は重症化リスクが高い方(重度の肥満・糖尿病・免疫抑制治療中など)が対象となります。健康な方の場合、症状が1日早く軽くなる程度の効果なので、必ずしも必要ではありません。
検査の注意点
新型コロナの検査は、症状が落ち着いても長期間陽性が続くことがあります。
人によっては1カ月以上陽性が続くため、「陽性=まだ感染中」とは限りません。
治癒の判断には検査は意味をなさないため、症状をしっかり見ることが重要です。
これからも新型コロナを含め、さまざまな感染症と上手に付き合いながら、健康を守っていきましょう。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。