2025年10月17日

「鼻の奥に綿棒を入れるインフルエンザ検査が苦手…」と感じたことはありませんか?
最近、こうした負担を減らし、より早く診断できる新しい検査法「nodoca(ノドカ)」が登場しました。
nodocaのしくみ
nodocaは、のどの奥を専用カメラで撮影し、AI(人工知能)がその画像と問診内容を解析してインフルエンザを診断する 新しい検査法です。
AIは多くのインフルエンザ患者さんの画像データを学習しており、のどの炎症の特徴を高い精度で見分けることができます。
従来の検査との違い
従来のように鼻の奥に綿棒を入れる必要がなく、痛みがほとんどありません。
また、検査から結果が出るまでわずか数十秒 と非常にスピーディです。
さらに、発症して間もない時期(24時間以内)でも高い診断精度を発揮する点が大きな特徴です。
従来の抗原検査では発症から半日ほど経たないと正確な結果が出にくいことがありましたが、nodocaではより早い診断が可能になります。
nodocaと従来法の比較(ポイント)
- 検査方法:のどの奥をカメラで撮影(従来は鼻に綿棒)
- 痛み:ほとんどなし(従来法は刺激や痛みあり)
- 対象:6歳以上の方
- 診断の早さ:発症初期から高精度
- 結果が出るまで:数秒〜数十秒(従来は約5分)
- コロナ同時検査:現在は不可(今後対応予定)
当院での実施について
当院でも nodocaによるインフルエンザ検査 を導入しています。
検査を正確に行うため、診察前に専用の問診票をご記入いただいております。
痛みが少なく、結果が早く出るnodocaは、特にインフルエンザ流行期に「いち早く治療を始めたい」という方にとって大変有用な検査です。
最後に
今年は例年より早い時期からインフルエンザの流行が見られています。
発熱やのどの痛みなどが現れたら、無理をせず早めに受診しましょう。
nodocaを導入している医療機関では、より早く・負担の少ない検査が可能です。