慢性上咽頭炎に対する上咽頭擦過療法(EAT療法/Bスポット療法)|福岡県春日市の耳鼻科|にしじま耳鼻咽喉科 鼻手術クリニック

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慢性上咽頭炎に対する上咽頭擦過療法(EAT療法/Bスポット療法)

慢性上咽頭炎に対する上咽頭擦過療法(EAT療法/Bスポット療法)|福岡県春日市の耳鼻科|にしじま耳鼻咽喉科 鼻手術クリニック

2025年9月26日

 「のどの奥がいつもイガイガする」「鼻水がのどに落ちて咳が長引く」「疲れやすい」――そんな症状の背景に、慢性上咽頭炎が隠れていることがあります。最近では、新型コロナ感染後の不調(後遺症)の原因の一つとしても注目されている病気です。

上咽頭とは?

 上咽頭は、鼻の一番奥で「のどちんこ(口蓋垂)」の裏にあたる場所です。風邪のときに炎症を起こしやすく、急性炎症なら数日で治ることが多いのですが、炎症が長引くと慢性化して様々な症状を引き起こします。

慢性上咽頭炎の症状

  • のど・鼻の症状
     のどの奥の違和感や痛み、乾燥感、後鼻漏(鼻水がのどに落ちる)、長引く痰や咳、声のかすれ、鼻の奥のにおい など
  • 全身に出る症状
     頭痛・頭重感、首や肩のこり、めまい、倦怠感、気分の落ち込み、胃腸の不調など
  • 関連する病気(病巣疾患)
     IgA腎症、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、乾癬、関節炎 など

診断

 症状の経過を丁寧に伺い、内視鏡で鼻の奥を観察して診断します。赤みや腫れが分かりやすく出る場合もあれば、見た目には軽度でも症状が続くこともあります。その場合は実際に治療を行い、反応をみて診断につなげることもあります。

治療

  • 薬物療法
     粘膜を整える薬や去痰薬、抗炎症薬などを使います。
  • 上咽頭擦過療法(EAT療法/Bスポット療法)
     塩化亜鉛溶液を含ませた綿棒で、上咽頭を擦る治療です。数十秒で終わりますが、しみるような痛みや出血を伴うことがあります。
     通常は週1~2回、4週間ほど通院していただき、症状の改善をみて続けるか判断します。妊娠中や授乳中でも受けられる安全な治療です。

まとめ

 慢性上咽頭炎は、耳鼻咽喉科でのみ診断・治療が可能です。長引くのどや鼻の症状、原因の分からない体調不良でお悩みの方は、一度ご相談ください。

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