2025年7月18日

「自分では気をつけているのに、なんだか嫌な匂いがする」「口臭や体臭、衣類には気を配っているのに…」そんなふうに感じたことはありませんか?
もしかすると、その匂いは鼻の奥が原因かもしれません。
鼻の奥が臭う、主な原因とは?
● 副鼻腔炎(蓄膿症)
鼻の奥にある副鼻腔という空間に膿がたまる病気です。生ごみのような臭いや腐敗臭のような匂いがすることがあります。鼻づまりや後鼻漏(鼻水がのどに流れる感じ)を伴うことも多いです。
● 鼻前庭炎(びぜんていえん)
鼻の入り口にある皮膚や粘膜に炎症が起こることで、分泌物や細菌が増え、嫌な匂いの原因になります。鼻を頻繁に触る癖がある方などに起こりやすいです。
● 上咽頭炎(じょういんとうえん)
鼻と喉の奥の間にある「上咽頭」で炎症が起こると、細菌が繁殖して膿が出ることがあり、これが原因で不快な匂いがすることもあります。
● 鼻腔異物(びくういぶつ)
特に小さなお子さんに多いのがこれ。ティッシュや小さな物を鼻に詰めたまま気づかずにいると、そこに細菌が繁殖して強い悪臭がするようになります。
● 異臭症(いしゅうしょう)
実際には存在しない匂いを感じる状態です。嗅覚神経の異常などが関係しており、本人だけが強い嫌な匂いを感じてしまうこともあります。
このほかにも、鼻中隔弯曲症、鼻の腫瘍、慢性鼻炎などが原因になる場合もあります。
匂いが気になるときは、耳鼻科での診察を
口臭や体臭、衣類の匂いには気を使っているのに、それでも不快な匂いが続く場合は、鼻やのどの病気が隠れているかもしれません。
「なかなか原因がわからない」「市販薬では改善しない」など、気になることがあればお気軽に耳鼻咽喉科へご相談ください。