2024年11月29日
普段、匂いを感じにくいと感じることはありませんか?
例えば、化粧品コーナーや花屋さんの前を通っても香りを感じない、柔軟剤の香りが分からない、食事の風味が以前より薄く感じるなど。こうした変化があると、「嗅覚に何か問題があるのでは?」と不安になることもあるかもしれません。
嗅覚の低下にはいくつかの原因があります。アレルギー性鼻炎などで鼻が詰まると、香水や柔軟剤の香りは感じにくくなりますが、食事の風味は保たれることが多いです。一方で、副鼻腔炎による炎症が原因の場合、香りも味も感じにくくなります。ひどい場合には、オレンジジュースを飲んでもリンゴジュースを飲んでも、「ただの砂糖水のように感じる」という状態になることがあります。
特に、難病に指定されている好酸球性副鼻腔炎では、嗅覚の低下が顕著に現れることがあります。
嗅覚は私たちの生活の質に大きな影響を与えます。好きな香りや美味しい食事を楽しめることは、日々の喜びにつながります。もし、「最近、匂いを感じにくいかも」と思うことがある方は、一度耳鼻咽喉科を受診してみてはいかがでしょうか?