2025年1月03日

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回は「耳づまり」についてお話しします。
耳がつまると聞こえにくさだけでなく、集中力の低下や睡眠の質の悪化といった、日常生活への影響も心配されます。耳づまりの原因はさまざまで、中には早期の治療が必要な疾患もあります。そのため、耳づまりを感じた際には早めに耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。
よく見られる原因には以下のようなものがあります。
- 耳垢や外耳道に入った異物
- 外耳炎や中耳炎
- 内耳炎
- 突発性難聴
- 急性低音障害型感音難聴
- メニエール病
この中でも、突発性難聴や内耳炎は特に早期治療が重要です。
また、比較的多い疾患として急性低音障害型感音難聴があります。これは「メニエール病の親戚」ともいわれ、耳づまり感が強く現れることが特徴です。聴力低下が軽度の場合でも耳づまりに悩む方が多く、症状に波があることが一般的です。
症状を悪化させる要因
- 夜更かしや脱水
- 不規則な生活
- ストレス
これらの要因が症状を増悪させるため、治療にはストレス回避や規則正しい生活が欠かせません。治療法としては以下のようなものがあります:
- ビタミン剤や血流改善剤の内服
- 聴力低下が顕著な場合:ステロイドの併用
- 症状が重い場合:メニエール病の薬の内服
治療は継続的なケアが必要な場合もありますが、自分の疾患について理解を深めることで気持ちが楽になって症状が緩和することもあります。耳づまりにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。