2025年1月31日

前回に引き続き、好酸球性副鼻腔炎についてお話しします。
この病気は指定難病に指定されており、大きな問題の一つが再発しやすいことです。治療の第一選択肢は手術ですが、約半数の方が再発するとされています。
以前は、再発した場合の治療法としてステロイドの内服や再手術しか選択肢がなく、副作用や患者さんの負担が大きいのが課題でした。しかし、約5年前に**「デュピクセント」という新しい注射治療**が登場し、治療の選択肢が大きく広がりました。
デュピクセントは高い効果が期待できる一方で、薬剤費が高額です。ただし、公的支援制度を利用することで、自己負担額を大幅に軽減できる場合があります。詳しくは、医師や窓口でご相談ください。
当院では、デュピクセントの使用経験が豊富で、好酸球性副鼻腔炎の再発治療にも力を入れています。術後の症状が気になる方は、お気軽にご相談ください。